アップライトピアノ弾き比べ。

pf_atsushi2007-09-01

今日は久し振りにピアノ・パッサージュへ行き、「ピアノはなぜ黒い?
の著者のお話しといろいろなメーカーのアップライトピアノの弾き比べ
などをする講習会?!を聞に行きました。
とても興味深く聞かせていただきました。


著者の話はあまりまとまっていなかったから少しわかりにくかったけど、それは日本が高度経済成長
し、それにより富裕層が増え、生産が追いつかないから、ピアノの大量生産(機械生産)をしたといっ
たことが背景があるようです。
その代表格がYAMAHAKAWAIなどの大手メーカー。
当時「黒」というのは高貴な色・・・ということで黒ばかりを大量生産したために、私たちは小さい頃から
黒のピアノしか目にしておらず、「ピアノは黒い」という固定概念が私たちに浸透したということでした。
しかしそれは日本だけの常識で、ヨーロッパでは今でも木目が常識なんだそうです。
オーストリアの有名メーカー“ベーゼンドルファー”は機械生産を好まず、180年近い歴史を持ち
ながら、今までの生産台数は5万台ぐらいなんだそうです。
だから、ヨーロッパのピアノは価格が高いんだと納得した。180年前と同じことを今でもしているという
ことは、技術者の確保をすることを考えたってコストがかかるもんな〜。うんうん。


実際にYAMAHAを含め、各メーカーのピアノの弾きくらべをした。
アップライトと言えどもメーカーによって全然音色が違うことも良くわかりました。
それぞれの個性があるというか、色があるというか、ピアノは生き物なのだな〜と改めて思いましたよ。
YAMAHAペトロフスタインウェイなど各メーカーのアップライトがずらりと並ぶ。
そのなかでもお気に入りだったのは、ベヒシュタインのアップライト。
鍵盤を押すとすぐに音が立ち上がる響きの良いピアノ。
ゆえに、細かい音や小さな音を出す時はとても気を遣わないとならないので、どちらかというと
弾きづらいピアノなのかもしれないけど、繊細で透明感のある音色がとても良かったです。
ここ最近、家のYAMAHAは打鍵しても音が濁ってきちんと出なくなってしまった鍵盤があり、
それは早く修理をしなければならないにしろ、他の音もすこぶる機嫌が悪い。
あ〜いいな〜と思いながら試弾してしまった。(買うのは夢のまた夢だけど・・・)